「愚かだ…実に愚かだ。
お前達は何故神を再臨させるのではなく自らが神になろうと考え無いのだ」
私達を馬鹿にするように鼻で笑い私に視線を向ける。
「…っ………」
目が合うだけでこの威圧感。うまく息が出来ない。
「我が神になる為には聖女…お前が必要なのだよ…マグダラ」
聖女というだけでどうして…
私は何度絶望するのだろう。このウィザードに勝てる人間なんているわけない。
今度は私はどうなるのだろうか…
「聖女様はやらぬ!!!」
リドムは私を背に
剣を構えた。
その背中をじっと見つめる。
いつからだろう…
リドムが私に冷たくなったのは…
幼い頃、リドムは私を自らの子供のように優しくしてくれた。
けれど16の時、突然リドムは私を聖女として扱うようになった。
いつからだろう…
私の名前を呼ばなくなったのは…
「愚かな…滅びるがいい。」
ウィザードの右手がリドムに向けられる。
「destruction」
その時リドムが呼んだ。
私の名前を…
「…セシル…すまない…」
―ドカーーンッ!!!


