†導かれる聖女†

*吸血鬼ルーク*


「……入るぞ」


そう言って入って来たのはルークだった。


「ルー…ク…?」


入ってきたルークを私は縋るように見上げる。
そんな私を見てルークは目を見開いた。


「どう…した……?」


驚きと心配が入り混じったような声で私の肩を掴み尋ねる。


私はただ首を振った。


「…セシル」


優しく宥めるように私を呼ぶルークが私の寝ていたベッドに腰掛ける。



私は布団を深く被った。
ルークに泣き顔を見られたくない。
人に弱さを見せる事に
慣れていないから…


「……何で泣いてる?
また何か見たのか?」


「どうしてそう思うの…?」


私は布団にもぐったままルークに尋ねる。


「俺はお前の誰よりも
近くにいる。
言っただろう…?
俺はお前の心も体も守ってやると…」


そう言ったルークを私は顔を出して見つめる。


「でも……それは…」


それはいつまで…?
契約が切れたら……?