「悪魔に魂を売った人間達は皆、ヘブンズブルグ協会の聖女に救済を求める。
その罪に許しを乞う為に…」
『聖女様!!
私の罪をお許し下さい!!』
『あぁっ…
お救い下さい!!』
「私はそんな人達を救うと見せかけて偽りの救いを与えた。その罪を購いたいのなら協会に忠誠を、ここでの労働を…
そうやって私は罪を重ねていった」
それが例えそうせざるおえなかったとしても…
それは私の罪なのだから…私は汚れ、淀んでいる。
「私は聖女なんかじゃない。私は…悪魔と何ら変わりないわ」
私を軽蔑する?
ねぇ…それでもあなたは
私を守りたいと言える…?
しばらく考え込んでいたティアネイは私を真剣な瞳で見つめる。
「…俺は……
セシルの過去なんてどうでもいい。お前がどんな理由で俺を助けたのかなんて関係ない」
ティアネイの言葉に私は
目を見開く。
「俺を…俺を救ってくれた事が…今こうして泣いているお前を守りたいんだよ…セシル……」
「ティア…ネ…イ……
あなたはっ…あなたは本当に………」
馬鹿なくらい優しい人…
優しくて純粋で美しい心を持った人……
「…ありがとう……
私はあなたと出会えて
良かったと心から思うわ……ふがっ…」
私が泣き笑いを見せると、ティアネイは私の鼻を摘んだ。
「何す…」
「セシル…
お前は綺麗だよ……
汚れてなんかない」
ティアネイはそう言って
優しく笑った。


