「…痛っ…痛い……」


―ドサッ


頭痛が激しくなり、私は膝から崩れ落ちた。


「セシル!!」


ルークは私を抱え、必死に呼びかけてくる。


「何が起こったんだ!?」


ティアネイはただ慌てながら私の手を握った。


「…声がっ………
声が聞こえたの…
助けに…行かな…きゃ…」


―プツンッ

そこで意識が途絶えた。



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「ルーク!!
セシルに何があったんだ!?」


意識を失った私を、ティアネイは心配そうに見つめる。


「俺の推測だが…こいつには聞こえないはずの声聞こえる。その魂の記憶や思いを感じとる力も……」


「推測なんだろう?
そんな力を持つ人間がいるとすれば神同然だ」


ルークの言葉に、ティアネイは反論する。