「ごめんな…。」
一瞬しょぼんっとした顔をして、またさっきみたいなおちゃらけた顔をして頭を撫でてくれる明良くん。
手おっきいな〜…。
嬉しいからかな?
また涙出てきそう…
泣くのを我慢してた私に気づいた明良くんが、また困った顔をした。
「うーん……。あかんなぁー。せやっ!」
何回表情を変えれば気が済むんだろう?
って位に表情を変える明良くん。
ぱっ、て明るい顔になっつ、私の手首を掴んで前に歩いて行く。
初めは、自分のペースで歩いてた明良くんも、私が疲れてるのが分かってからは、ペースを一気に落として、私ね隣を歩いてくれた。
人にぶつからないように、人ごみの少ない方に私を連れてきてくれて。
