駅前までの道には、いくつかお店がある。
どちらかと言えば、若者向けのお店が多いけど、少し大きい公園も
あるから、お年寄りなんかもちらほら。
平日の夕方ってだけあって、人は少ない方だと思う。
「すいてんな~~。どっかいいお店ないの?
俺この辺よく知らねーから。」
そんなこと言っても、
「私も希美のお気に入りのお店しか行って事ないから、
よくわかんないのよ。ごめんけど。」
「ふーーん。そーなんだ。」
つまらなさそうに前に向き直る凛。
きりっとしてるけど、性格はなんかヘナヘナしてて、
やっぱりギャップっていいわね。
「ならさぁーー
いきなりこっちに向き直るから、もう少しで目が合いそうになった。
焦るじゃないの。
「俺らで、俺らのお気に入り見つけね?」
「・・・・・なんでよ?」
ホントは、かなりうれしい。
希美ならピョンピョン跳びながら喜ぶんだろうけど、
私がそんなことしても、かわいくなんかないんだし、
「こわいねぇ~~。けど俺も何でだかわかんねーな、
ただ、また一緒に来たいからじゃねーの。」
