「泣いてなんかないし、そこまで天然じゃない!」
「なら、鏡見てからもう一回同じ事言ってみろ。そしたら認めてやるよ。」

ポケットの中にある鏡で自分の顔を見る。
そしたら、言われたとおり目が少し赤くて、涙がたまっている。

「ちょっと、目にゴミが・・・・」

無理ないいわけなのは分かってるけど、やっぱり認めたくない。

「バカ。何意地張ってんだよ。」
「べ、別にそーゆーわけじゃ・・・」

綺麗な瞳で真っ直ぐあたしを見てるから、思わず縮こまっちゃうじゃん。

「嫌なら嫌って言え。寂しいならそれでもいい。
弱いくせに強がんな。」

なんか、さっきの一言だけでもものすごく頼もしかった。
安心する。

「今にも壊れそうで、見てる俺が不安だ。」

それに、言ってること一つ一つが、温かい。


「ありがと。じゃあ、行こっか。随分遅くなっちゃったみたいだし。」
「だな。   それと、今日どーせ結構遅くまで遊ぶんだろうし、
送ってやらねー事もねーけど。」

「ホントに!!!」
「危なっかしいし、なんかしんぱいだし。 ちょっといいてー事もあるし。」

言いたいこと?
気になったけど聞きたいとは思わないんだよねー。
理由?




だって、一緒にいれる事がうれしすぎたから。