「なんの嫌がらせよ。」
「何がだよ  ニヤ。」

こいつー

「早いよ、歩くの。」
「俺は普通だ。それに、ついてこれないなら一人で歩けば
いいだろ。」

ひどい、ひどい。

「いっ、一緒に行ってあげてるのに!!そんな言い方しないでくださいますか!!」

「それはそれは。それは結構ですのでどうかお一人でお行きください。」

憎たらしい~~~~!!!


「もう!!いいよ。一人で行けばいいんでしょ。」

あたしは一人さっさと駅に向かった。
ちなみに駅まではあと5分くらいで着く。

あと少しなんだから、一人でもへーきへーき。

そう思ったら、さらに虚しくなったきた。

「寂しいなら言えよ。泣き虫。」

泣き虫? あたしが??

「何の事よ??」

「自分が泣いてるのに気がつかないくらいの天然なのか??」