「別に・・・そのままの意味だけど。」
なんなの、ホント・・・
「 わりぃ。」
「 別に。」
なんか、照れる。
「絆創膏とか、持ってんの?」
「ないです・・・・。」
いつもだったら、ポーチの中に何枚か入ってるのに。
今日に限ってポーチ持ってないなんて。
「んじゃ、薬局。消毒と絆創膏買いにいくぞ。」
ほらって言われて手をあたしに向けて差し出してくれるんだけど、
多分、手をつないでいいんだと思うけど、恥ずかしくて握れない。
小心者ぉ~~~
あたしが下を向いてうじうじしてると、
「・・・出してるこっちの方がはずいんだけど。」
「・・・・・・・・・はい・・・。」
おずおずと手を差し出す。
あと少しで重なるってところで、動かない。
「ちっ、 世話の焼けるヤツ。」
下の方からあたしよりかなりおっきい手に握られた。
ごつごつしてる、男の子の手。
「ありがとお、ね。」
「別にいい。気にしてない。」
