でも、さっき言っちゃったし。
よし、女は度胸!!
行くのよ希美!!!
「よ~~~し。」
「なにやってんだよ。道のど真ん中で。」
「うわぁ!! いたんだ、安曇野君」
「さっきから、ずっと。一人で腹たててるよりも、誰かに八つ当たり
する方が楽。」
「それって、あたしに八つ当たりしに来たの??」
ちょっと、あたしに会いに来てくれたのかと思ってときめいたのに。
「ちげーよ。一人でなんかやってる女がいたから、かわいそう
だと思って近づいてやったんだ。」
「ふーーーん。」
謝るの忘れてそっぽを向く。
「怪我。」
安曇野君がぼそっと何かつぶやいた。
「怪我?何の事?」
「さっき、車にひかれそうになった時、ちょっとミスって
お前の腕、ひっかけたから。」
そう言われて腕を見ると
