「絶対無理だよ!!!」
これでもかって位に首を横に振る。
怖いのはもちろんだけど、“嫌われる” そう思ってる自分もいる。
「でも、せめてお礼くらいは行ってきなよ。そんなことで怒るような
人じゃないと思うから。 でしょ凛?」
「ん~~~、多分ね~~。俺でも手に負えないわぁーあの奏太は。
とっ言うわけで、きーちゃんヨロシクー。」
「なんであたしなの?凛矢君でもダメなら、あたしなんかが行っても
だめなんじゃ・・・」
「それも、そーでもないねんなぁ~~。」
会話に割り込んできた関西弁?と、少し遅れて荒い息づかい。
男の子一人と、絵里がそれに結構遅れて走ってくる。
「はぁ、はぁ、はぁ あ、はぁ明良君、ひどい。おいて行かないでよ~。」
「ご ごめん・・・。」
肩で息をしている絵里を、おろおろした態度で見ている男の子。
「うーー。まぁ、気を取り直して。俺、東野明良って言うんや。」
「どーも、でもどうしてあたしが行っても大丈夫って思うんですか??」
