「そうだね、いこっか。」
あたしはできるだけ笑顔で絵里に言った。
でもその後の絵里の顔を見て思った。
今のあたしの笑顔が、ものすごくどす黒い笑みだったことを。
「・・・・・・・ぅん。」
かなりびっくりしたのか絵里の声はとっても小さかった。
そんな絵里と並んで校門を出ようとしたところで、
「っちょっと待ってくんね。」
後ろから聞こえた声。
大人っぽくて、なおかつ色っぽい男の子が後ろからあたしたちを呼び止めた。
まだイライラの収まらないあたしは、
「まだなにか???」
って、さっき絵里にしたみたいに最高の黒い笑みを向けた。
「さっきのは悪かったねぇ。俺、梶原凛矢って言うんだ。ヨロシクね~」
とサラッと自己紹介をして、さりげなく右手を差し出してくる。
握手のつもりなのかな?
不思議に思うあたしの隣で
「まっ松丘絵里です。」
と、遠慮がちに握手をする絵里。
「あ~い、ヨロシク~。」
なんて、妖艶な笑みを浮かべて絵里を見た後、またあたしに向き直り、
「この後どっかいくの? 俺らもついてっていい??」
と、強引に他の二人も引っ張ってきた。
