「おっ、いたんだ。どんな子なんだ?」
また人混みの中からひょっこりと顔を出してきた別の男の子。
(確かにかっこいい。)
あたしがしばらくぼけ~っとしていると、
あたしの顔をじろじろとのぞき込んでくる見知らぬ男子二人組。
「あっ、あの~~、 何か?」
内心かなりどきどきしながらも、できるだけナチュラルに聞いてみる。
「あっ、なんもないなんもない。あんな~朝から奏太があんたのこと
かぁい ふぐっっ!!」
ん???
元気いっぱいの関西弁の男の子が何か言いかけたところで、
安曇野君がかなり焦った感じでその子の口をふさいだ。
「ふぐ???」
「なんでもねーよ! ぶす!」
「なっっっっっっ!!!!」
何なのよこの口の悪さは!!朝も印象悪かったけど、今はもっと悪い!!
「ちょいちょい奏太。」
もう一人の色っぽい男の子が、二人を連れて、少し離れた場所に。
あ~~~もう!!イライラするなぁ~!!!
あたしが一人その場でずしずし足踏みしていると、
「きっ希美ちゃん。いい行こうよ。楓ちゃん待ってるよぉ。」
隣でびくびくしている絵里がいた。
(忘れてた。絵里がいるの)
