凛矢サイド

グーグー、スースー


横からは奏太と明良の寝息が聞こえる。
こんなところに寝っ転がって寝れるわけねーじゃん。

俺ってこんなでもきれい好きだからなぁ。部屋とかも、自分で言うのもあれだけど
マジできれーだかんな。

まぁそれはこっちにおいといて。

ウチの警戒心全開王子は相変わらずで。あんなんじゃ女なんかできねーな。
本人はそんなの興味ねーんだろうけどよぉ。
連れの俺らからしたら心配で心配で。女に対して警戒心出してんのは別に何とも
思わねーよ。そっちの趣味はないですから。
けど男に対してあのオーラ出してる事はあんまりよくは思わんわけで。

俺たちを絶対って言ってもいいくらい信用してくれているのはうれしいけどよー、
まぁ、友達として? もっと友達の輪ってのを広げて欲しいわけよ。
お口の悪さが原因なのは本人が一番よぅわかってて、それを一応は俺らも
理解してるつもりだから口出しは一切しない。直接は。


奏太にもいいところがたーーーくさんあるわけよ。外見の他にも。
それを見てくれるヤツがぜってーいる。
そいつが俺らの、 奏太の前に出てくるまでは俺らがフォローしててやるよ。




お前が、また一人にならないようにな。