奏太サイド


教室の自分の席。
明良と凛矢は周りに馴染んで、話をしている。

俺はといえば、

「ねぇねぇ、安曇野くんってどこの中学だったの?」

「御田(みた)中。」

「何部はいるのぉ?」

「・・・・帰宅部。」

「好きな子いるのぉ? もしかしてもう彼女いる??」

「いねぇ。  そーゆーのめんどい。」

「え~~ いないのぉ? なら、彼女立候補しようかなぁ~~」


女に質問攻め。 香水くせー。もっとおさえたのにしろよ。
つか、最後のヤツ話聞いてたのかよ、めんどいって目の前でいってんのに。


「・・・・邪魔。自分の席帰れよ。」

感情をおさえた、緩めの声で言ってやると

「いやだよぉ~~、もっと安曇野君と話ししたい!!」


調子にのりやがって