・・・そんなに笑うとこありましたか??
「ははっごめんごめん、かなりアニメみたいな感じだったから思わず。くくっ」
ちょうど自分の前にいた男子が目に涙をためて謝ってきた
ごめんごめんって言いつつ笑いをこらえるのがすっごくつらそうに見えるんだけど。
「あはは、そっそんなにおもしろかったですか。」
「「うん、かなりね。」」 「と言うより、かなり激しい独り言を言っている
あたりから結構注目されてたよ。」
「えっ!!そうなの!! そんなにあたしの声おっきかったの!!」
「うん、でも聞いててすっごくおもしろかったよ。でもそのおかげでこの1年間楽しく
なりそう。」
髪の短いボーイッシュな女の子が、満面の笑みで言ってきた。
「それはよかった。迷惑にならなかったんだったらよかった。」
「…希美はいいかもしれないけど、私ははずかしすぎる。」
隣のほうで小さくなっているかえがやっと口を開いた。