んなに驚く事か?
コロコロ表情が変わるこいつを見てっと飽きない。

「お前が奏太って呼ぶのに、俺は“お前”って呼ばねーといけねーのかよ。」

「い、いっや嫌そんなんじゃないよ!!  でも、なんか意外だなって・・・。」

「意外ってなんだよ・・・。」

「うん、そんなこと気にしないで、“お前”って呼ぶんだと思ってたから。
なんだか、嬉しいなって・・・。 あはは・・・。」

照れながらも、最後まではっきりと言い切りやがったこいt・・希美に
ガラにもなく少しときめく? 俺。


まぢできもいな・・・。

「ふん、そんな風に思われてたんだな俺って。」

わざとらしく、そっぽを向きながら歩き出す俺。
やっぱ、俺ってまだまだガキだな・・・。

「えっ、あのっ、ちょっと!  安曇野君!!」


戻ってんじゃねーよ。そっちから“奏太って呼びたい”って言っといて、
また“安曇野君”かよ。

言い直すまで反応してやんね。

「ねーーってば!!   奏、奏太くん!!」






早すぎんだろ、言い直すの。

おもんねーな・・・。