「きーちゃんにあんまヒドイ言葉遣いすんなよ?」


店を出る前にボソッと凛矢が耳打ちした。
んな事言ったって、なにがヒデーんだか俺にわかんねーよ。


明良たちの後ろをついて行きながら、
出来るだけの気遣いをしてるつもりだ。

けど、手を繋いでんのはなんでかわかんね。
なんか、隣でひょこひょこ歩いてるこいつに
周りの奴らの視線が集まってんのが気にいらね。

独占欲?

んなもん俺にあるわけねーって思ってたのに。
ガキみてーだな、俺。