あの話信じます?」 祐が聞いてきた
「あれを信じられるか? 
 武は信じてるのか?」
「俺は信じてるよ。だから結構
 あいだ というものをくぐっているよ」

ちょうど そこに電信棒があった

「ほら そこに《あいだ》があるじゃん
 くぐってみよっと!」

「お、おい止めとけって
 居なくなっても知らんぞ?」
「あれ?信じてるのかな?あれれ~?」

なぜかまだテンションは高いようだ

武が電信棒と壁のあいだの前に立った。

「今からいっきマース」

飛ぶようにくぐっていった。


・・・あれ  姿がない
まさかと思い、祐と捜してみたが


 姿がない 

「マジかよ・・・」と二人で驚嘆していると
 

        「オーイ 助けてくれー」

マンホールのふたが開いていた。
 なにやら 落ちていたようだ。
 底3mほどで浅い穴だった。
「ほんとドジすぎる」とため息を
 つきながら祐は下に手を差し伸べていた。

「ビックリしたわ~」
 
 武が笑いながら這い上がってきた

「こっちのほうがビックリだっつーの!!」

もう笑うしかなかった

「もっと周りを見てから行けよな~」

三人で笑っていた。

祐が興味を示したようで

「こんな所に落ちて痛くなかったのかい?」

そういいながらマンホールに首を
突っ込んだ するといきなり 

「うわっ」  

祐が一言発して落ちていった
 
「「お前も何やってんだ」」 

と突っ込みを入れて祐が大丈夫か確認したら
そこには居るはずの祐が・・・


居なかった。
 「「え?」」