ダブル

翼「桜ちゃ〜ん。そんなに言わなくてもいいじゃーん。俺なんかしたー…?」


涙目で妹に訴える兄。


…変な光景。


桜「鬱陶しい。やめろ、その眼、その態度。キモイ。」


桜の容赦の無い言葉がとぶ。


光「桜ってさ、私らに対する態度と、翼に対する態度、めちゃめちゃ違うよね…。」


翔「あ、あぁ。」


私たちがそんな会話をしている間も桜の容赦の無い言葉が翼に吐き捨てられている。


光「…そろそろ止めた方がよくない?」


翔「そうだな。おい、桜。その辺にしといてやれ。」


桜は『はっ』と我に返り、私たちがいることを思い出した。