迪也くんは当然の事ながら、毎日学校、部活の自主トレ。


あたしはコタツの中でテレビをボーッと眺めるだけの日々。


それでも夜になれば、毎日、迪也くんと会った。


2人でジョンのお散歩。


短い時間だけど、あたしにとってそれは、かけがえのない時で。


迪也くんの友達の話、野球の話。


会う度、プレゼントの箱を開けるようなドキドキを味わった。


「明日もまた散歩しような?」


迪也くんの言葉に甘えて北海道に来てから、10日目。


その日は突然やってきた。