涙のスイッチ

「どした?美和?」


「あっ!えっ!ううんっ、何でもないしっ」


「何でもないとか言うな。美和はあんな寝顔オレにさらしたんだからな、これから一切の隠し事禁止。オレも美和には秘密は持たない。な、どした?」


「あの…。男の子の部屋って…初めてで…」


「なんだ、そんな事かよ」


「そんなって!あたしすごい緊張しちゃって手に汗が…っ」


「どら、貸せよ」


そう言って迪也くんがあたしの手を握るから。


あたしは顔まで汗が噴き出そうなくらい真っ赤になってしまう。


「顔、赤いぞ?熱、まだあるのか?」


「…や。見ないで…」


「見ないでとか言うな」


「…プッ………」


迪也くんの言葉に思わず笑ってしまう。