涙のスイッチ

「お待たせ。缶コーヒーしかなかったけど、美和、飲める?…っつーか、見るなよっ!」


テーブルの上に缶コーヒーを置いて、壁の写真を机の中にしまってしまった。


「ねぇ、ひょっとしてそれ、あたし?」


「ひょっとしなくてもそうだよ」


真っ赤な顔をして缶コーヒーのプルタブを開け、あたしに一本手渡してくれた。


「なんで?」


「なんでもねーよ」


「そんな写真あったんだ?」


「だから何でもねーよッ」


変な迪也くん。


隠さないで見せてくれればいいのに。