涙のスイッチ

───ピンポーン


チャイムを鳴らしても誰も出てこない。


お出かけ?部活?


もう一度だけチャイムを鳴らそうと手を伸ばすと、


───カチャ


「オ、オスッ」


慌てた様子の迪也くん。


「あの…。昨日のコート、ありがとう。あと、コレ、ママと作った…」


「ちょい待ち。美和、ここで待ってろ、な?」


玄関に上がると迪也くんはバタバタと2階へ上がって行った。


どうしたんだろ…。


来ちゃいけなかったのかな…。


不安になりながら待たされる事、10分。