涙のスイッチ

すぐに雪のきしむ音が聞こえて、その足音に反応したジョンが跳ね回る。


「オス、ジョン」


「ワンッ!」


迪也くんはジョンの頭を撫でてからあたしを見た。


「風邪、治った?」


「…うん」


「そっか」


ちょっと不器用に笑う迪也くん。


なんか。


その笑顔、反則…カモ。


2人してからりばんこにジョンを撫でて、それだけで会話はない。


だけど気まずくはなくて。


なんだか迪也くんが隣にいると安心して。


どうしてだろう…。