涙のスイッチ

「美和、好きだよ」


待ってた迪也くんの言葉があたしを解放する。


ココロに広い野原が見える。


それは、やっと辿り着いた頂上。


迪也くんにも同じ景色が見えてるはず。


時には落石注意や一時停止の標識が見えて。


その度、あたし達は立ち止まるけど。


重なった手はもう離れる事はないと、あたしは信じる。


だって結んだのは手だけじゃなく、ココロもだから。