涙のスイッチ

「美和さ」


「…っ…っ…」


「アイツの前で、泣いた?」


「ううん。泣けなかったの。迪也くんの手じゃなきゃ、あたしのココロは浄化できないの…。だから…」


「ちゃい待ち。美和が先に言うな。オレが言うから」


「うん…」


「美和がオレの部屋に来た時の事、覚えてる?」


「うん」


「写真、あっただろ?ガキの頃のヤツ。オレ、あん時からずっと美和を追っててさ。それはすごいあやふやな想いだった。でも、ずっと気になってて、どんな風に成長して、どんな時間を過ごしてんだかわかんないけど、それでも美和を追ってたんだ」


「あたし…を…?」


「うん。で、思いもよらず雪ん中で眠ってる美和に会って、あぁ、やっぱオレはずっと美和を求めてたんだってわかった」


「うん…」