道のなくなった雪をこいで川辺へと近づく。


ジョンは息を荒くして、あたしの横をピッタリと歩く。


枯れた柳の木の側。


深い雪の上に寝そべった。


上空から降り積もる、粉のような雪。


ここなら。


薬を飲んで眠ってしまえば逝けるだろう。


ジョンのチェーンを手から放し、上半身を起こして、かじかむ手で風邪薬の錠剤も粉薬もごちゃごちゃに混ぜて、ペットボトルの水がなくなるまで飲みあさった。


全てが終わる。