涙のスイッチ

「わからないの…」


「ん?」


「信じる方法がわからないの。歪んだりひずんだりして、迪也くんを見失ってしまうの。あたしはもっと迪也くんを知りたくて。欲しくて。すごく欲張りで面倒なコだって、わかってるのにどうしようもなくて…」


「うん」


「でも、野球に打ち込んでる迪也くんの負担にはなりたくなくて。じゃまになるのが怖くて…。もっと近くに感じたいのに、この距離を壊したくはないの」