Escape from the DEAD second night

その、紅が最も見たくないと思っていた光景を阻止したのは。

「……!」

1発の銃声だった。

要のトカレフは既に弾薬がなくなって放棄されている。

つまり撃ったのは要ではない。

ならば誰が…?

銃声の方向、硝煙の匂い。

それらから、要と紅の二人は射撃手の位置を特定する。

…十数メートル先。

迷彩服を着た少女の姿があった。

風にたなびくポニーテール。

全身に飛び散った返り血。

握り締めているのは自動拳銃のブローニングHP。

彼女は複雑な表情を浮かべたまま、それでも迷う事なくもう1発発砲して、要に近づこうとするゾンビの頭部を撃ち抜く!

「何で来たのよ…要…」