Escape from the DEAD second night

素手で戦わなければならないという最悪の事態は免れた要。

しかし特殊警棒とて所詮は護身程度の武器。

拳銃や紅の持っている日本刀ほどの攻撃力は持たない。

何より集団相手には向かない武器だ。

次第に要は追い詰められてくる。

「もういい要!お前は先に逃げろ!」

紅が日本刀片手に立ち回りながら呼びかける。

これ以上粘れば、要は完全に退路を絶たれる可能性があった。

生存者の避難の為の時間稼ぎではあるが、自らが逃げられなくなっては本末転倒だ。

「退け!お前までやられてしまうぞ!」

必死に叫ぶ紅。

そんな彼女に振り向いた要は。

「……」

どこか儚げな笑みさえ浮かべていた。

…紅は瞬時に悟る。

「要…まさか…お前…!」