Escape from the DEAD second night

よたよたと、鈍い動きしか出来ないゾンビ達。

しかしその群れをなして襲撃してくる光景はあまりにも衝撃的であり、それだけで絶望し、圧倒され、足が竦んでしまう者もいる。

そういう者から真っ先にゾンビに押し倒され、全身の肉を食まれる事になる。

意志の弱い者、生きようとする執着の弱い者から順番に犠牲になる。

自然界における弱肉強食が、この終わってしまった世界でもそのまま当てはめられていた。

要達が走る周囲で、断末魔の悲鳴がそこかしこから聞こえてくる。

「っ…」

耳を覆いたくなるような悲鳴を無視して、要達は走る他なかった。

助けない。

助けられない。

助けた所で傷を負った者の末路は決まっている。

命懸けで救った命に、自らが襲われてしまうかもしれないという甲斐のない現実…。