Escape from the DEAD second night

トカレフのフロントサイト越しにその少女のゾンビを見ながら、要は震える手が止まらなかった。

「芹……お前…芹なのか?…」

あまりの絶望に笑いさえこぼれてくる。

だってそうだろう。

たった一人で出て行った芹を追って、要達は自らの危険も省みず、命懸けで彼女の後を追いかけた。

何度もゾンビに襲われた。

ゾンビだけではなく、人間の生存者にさえ襲われた。

その生存者の命すら殺めて、要達はここまで来たのだ。

生死を共にした仲間を助ける為に。

芹になら、仲間になら、自らの命を懸ける価値がある。

そう思えたから。

だが…だが…。

「嘘だろう?おい…」

ツ…と。

要の瞳から一筋の涙が伝った。

「芹…お前芹なのか?…答えてくれよ…!」