Escape from the DEAD second night

校門にしがみつくように集まってくるゾンビ達。

その群れの奥の方から、一体のゾンビがノソリと前に出てきた。

女性…正確にはまだ若い少女のゾンビだった。

スラリとした細い足、健康的な体つきだったであろう彼女も、今となっては死斑が全身に浮かび上がった歩く死体でしかない。

終末を迎えたこの世界にあっては、最早珍しくもないどこにでも居る屍の一人。

しかし、要はそんなゾンビを前にして震えるしかない。

…その少女のゾンビは、ポニーテールだった。

快活そうな、きっと生前は男さえも言い負かしてしまいそうな気丈な性格だったに違いない。

頬の肉が食い千切られ、眼球が片方無くなり、顔中ベトベトに血で汚れ、最早判別をするには難しい。

だがその背格好、髪型から、要は探し求めていた少女の姿を思い出さずにはいられない。

「………芹……なのか……?」