Escape from the DEAD second night

(強いな…)

若く活気を失わない要の背中を見つめながら、紅は微笑む。

相変わらず甘い。

単独行動を取っている芹が、あのゾンビだらけの絶望的な状況で生き延びている確率は極めて低いだろう。

それでも、そんな確率論など微塵も気にせず生存を強く確信している。

信じる事とか希望とか、そんな聞こえのいい言葉だけでは何も事態は改善されないというのに。

だが、そんな愚直なまでの真っ直ぐな心に、リアリストの紅が感化されていったのもまた事実。

「体育館はこちらかな…行ってみよう」

要と肩を並べるように、紅は歩き出す。

彼が生存を信じているのならば、自分もそれに倣う事にしよう。

こんな状況だ。

希望を捨てない事が生きる強さに繋がるのも、また事実だから。