退廃と無気力な空気が漂う校舎の中を、要と紅は隅々まで歩き回る。
こんな雰囲気の中では、生きる事を諦めていない者まで腐ってしまうそうだったが、それでも探さなければならない。
…芹がここに避難しているかもしれない。
そんな一縷の望みから、彼らはこの小学校を訪れたのだ。
「いないな…来生」
溜息混じりに紅が言う。
現実主義者で如何なる時も冷静な判断を下せる紅も、流石にこの雰囲気の中では気が滅入っているようだった。
しかし。
「まだわかりませんよ、体育館の方にいるかもしれない」
要は廊下を歩く。
その足取りは生気に満ち溢れている。
周囲の絶望に引き摺られる事なく、諦観など無縁のように、瞳にはしっかりとした強い意志が宿っていた。
こんな雰囲気の中では、生きる事を諦めていない者まで腐ってしまうそうだったが、それでも探さなければならない。
…芹がここに避難しているかもしれない。
そんな一縷の望みから、彼らはこの小学校を訪れたのだ。
「いないな…来生」
溜息混じりに紅が言う。
現実主義者で如何なる時も冷静な判断を下せる紅も、流石にこの雰囲気の中では気が滅入っているようだった。
しかし。
「まだわかりませんよ、体育館の方にいるかもしれない」
要は廊下を歩く。
その足取りは生気に満ち溢れている。
周囲の絶望に引き摺られる事なく、諦観など無縁のように、瞳にはしっかりとした強い意志が宿っていた。


