Escape from the DEAD second night

紅に続いて、要と芹もタラップを昇って乗船する。

前を歩く要。

その手を。

「……」

芹はギュッと握り締めた。

肩越しに彼女の顔を見る要。

…芹は不安げに睫毛を震わせていた。

「もう…大丈夫だよね…私達…生き延びられるんだよね…?」

…分からない。

要にも本当のところは分からなかった。

国外に出る事で、本当に安全が確保できるのか。

自分達は生き延びられるのか。

世界中が人類滅亡へと突き進む今、人類最後の種として生存できるのか。

それは誰にもわからない。

ただ要にできる事は。

「大丈夫だ」

不安に震える芹の手を、強く握り締めてやる事だけだった。