Escape from the DEAD second night

男の案内で、要達はそのまま港に停泊してある巨大なタンカーへと車を横付けする。

20万重量トンの大型船だ。

まるで建造物が海に浮かんでいるようにも見える。

「陸の状況はわかったし、すぐにでも出航するように掛け合ってみます」

タラップを昇って船へと乗船する男。

要達もその後に続く。

「よかった…何とかこの場から脱出できそうだな」

紅の表情に安堵の色が窺えた。

しかし同様に、一抹の寂しさも見える。

…恐らくこれで、この国に帰ってくる事はないだろう。

ゾンビの蔓延してしまった『亡者の国』。

この国は事実上、滅んでしまうのだ。

二度と足を踏み入れる事はなくなる。

己の生まれ育った国に…。