Escape from the DEAD second night

数キロの道程となると、流石に徒歩では危険も伴うし時間がかかる。

紅がまた手近に乗り捨てられていた車を調達した。

ドアもロックされていたし、キーも残っていなかったが。

「要、特殊警棒を貸してくれ」

紅は警棒で車の運転席側の窓を割り、ロックを解除。

乗り込むとハンドルカバーを外し、配線を直結させてエンジンを始動させた。

「何でも知ってるんですね、先輩…」

芹が少し呆れた風に言う。

「悪い事もやっておくものさ」

言いつつ悪びれもせずに、紅はハンドルを握った。