「何してるんだよ芹」
要と紅が振り向く。
「中に入ってみよう。きっとパンくらいならまだ傷んでないまま残っている筈だ」
「……」
そんな風に声をかける要にも、芹はどこか後ろめたささえ覚える。
確認する事が怖い。
しかし、確認せずにはいられず。
「何で…何も言わないの…?」
芹は要に問いかける。
無論、単独行動をとった事についてだ。
彼女が勝手な真似をしたせいで、要と紅はどれだけ心を痛めたか。
何度命を落としかけたか。
芹にだって訊かなくとも理解できている。
要と紅が振り向く。
「中に入ってみよう。きっとパンくらいならまだ傷んでないまま残っている筈だ」
「……」
そんな風に声をかける要にも、芹はどこか後ろめたささえ覚える。
確認する事が怖い。
しかし、確認せずにはいられず。
「何で…何も言わないの…?」
芹は要に問いかける。
無論、単独行動をとった事についてだ。
彼女が勝手な真似をしたせいで、要と紅はどれだけ心を痛めたか。
何度命を落としかけたか。
芹にだって訊かなくとも理解できている。