それが始まったのは幼稚園に行きだしてからと記憶しているので、おそらく4歳頃からだろう。 父、母、姉、私の4人で、いつものようにお風呂に入っていた。 すると父が私に向かって急に、 『変な場所さわってるね。ダメだよ。』 と言った。 私は触ったつもりはなかったが、どうやら手が当たってしまったらしい。 ごめんなさい、と手を避けて、その場は終わった。 お風呂を出てから、いつものように二段ベッドの下に寝転がり、父母に寝かしつけられる。 その日は何かが違った。 あの日から違った。