もうすぐ授業が始まっちゃう!!
急がなくちゃっ!!



そんな事を考えながら教室に向かうとウチのクラスが騒がしかった。



あれ??
授業前は静かなのに。
どしたんだろ?



ガラッ。
私がドアを開けた途端、教室の時間が一瞬止まったかのように皆が静かになった。



あれ?
入っちゃいけなかった??



と思ったら・・・



『美優おはよぉ。』



『美優っ!!珍しく教室に居なかったから心配したんだよっ!!』



『美優。一時間目自習だから相談乗って〜!!』



なーんて口々に言われた。



なんかホッとしたぁ。
あれ?
亜美は??



「ねぇ、亜美は?」



クラスの中で一番話しやすい沙耶(さや)に聞いてみた。



『亜美ならあそこにいるよ。』



そう言いながら沙耶が差した場所は・・・掃除用具入れ!?
何でそんなとこに隠れてんの!?



掃除用具入れを開けてみると、ホントにいた・・・。



「亜美、何してんの??」



『逃げたから美優が怒ってるかなぁと思って・・・。』



あっ!!
そうだった!!
逃げられたんだ・・・!!



「そうだよっ!!何で逃げたの!?」



『嫌ぁ・・・それは・・・』