言い終わらないうちに、拓也の唇が雪乃の言葉をさえぎった。


拓也のキスは、大人のキス…


沙織を思っているのだろうか…


そう思うと逆に拓也を自分だけのものにしたい…


雪乃は拓也と唇を重ねながら、強く思っていた。


「ごめん雪乃ちゃん…雪乃でいいか?俺沙織よりも、今は雪乃が好きだ…」


「私も…先輩が好き」

「拓也でいいよ。雪乃…」


「拓也…」


キス以上はできなかった。


やっぱまだ拓也は沙織の一応彼氏だし…


拓也も同じだった。


きちんとした付き合う形じゃないと、雪乃を抱く事はできなかった。