休み時間、席を離れようとした時に、携帯がポケットの中で、振動した。


教室では、音を鳴らせないのでバイブにしているから。


周りにも気が付かれないので、雪乃はトイレに行くかっこうで、教室では見なかった。


拓也からのメールでは?と何となく思ったからだった。


《雪乃ちゃん、昨日は変な事言ってごめんな。気になってないか?》


やっぱり拓也からのメールだった。


《大丈夫です。沙織が先輩からメール来てないって気にしてました》


すぐ返ってきた返事には


《了解》


とだけ打たれてあった。


教室に戻ると、沙織の姿がなかった。


しばらく廊下を探しながら歩いていると、とんでもない光景にでくわした。


階段の中段に、智則と沙織が話してる。