部屋に入ると、雪乃は拓也に握られた手を見ていた。


大きなてのひらは、とってもあたたかだった。


いいな~沙織はいつも拓也先輩の優しさも、あったかさも実感してるんだな~


拓也先輩って本当にカッコいいし。


好きだな~


えっ…


まずいよ雪乃…それはヤバイ


拓也は沙織の彼氏~


そう自分に言い聞かせていた