拓也が、雪乃の手を取って、自分の後ろ側の犬が通らない方へ誘導してくれた。


犬が怖いという緊張感で、犬が通り過ぎるのを待った。


「ほら~大丈夫!」


ホッとした瞬間、拓也の手が自分の手をしっかり握っていてくれたのに気が付いた。


「先輩…手…」


「ああ~ごめんごめん~」


どうしたのかわからなかったけど、胸がなんだか痛かった。


こういうのを胸キュンていうのかな~