もし、これが彼女のいない人だったら、確実に恋してる…


雪乃はそんなことを考えながら歩いていた。


向こうから犬を連れた人が歩いてきた。


少し大きめの犬で、興奮しているのかうなっていた。


「拓也先輩…反対の道行きませんか?」


「どうした?雪乃ちゃん、もしかして犬苦手~?」


「うん…ちょっと怖くて~」


「飼い犬だから、人には慣れてると思うけど…」


こっちおいで…