「そういう需要と供給?とは少し違うかもだけど、命のそういう連鎖であたしたちは生きてる。あたしたちは、プラスとマイナスがあって、ゼロっていうちょうどいいバランスがないと生きていけないの。」
「あの…なにが言いたいの?」
「これを宇宙規模に置き換えてみたら、ゼロは地球、マイナスは宇宙、プラスはあたしたち人類だと思うんだ。」
人の話聞けよ…
すっかり自分の世界に酔ってるんじゃないか…?
「まさくんは、世界を変えるには、どうすればいいか知ってる?」
「せ、せかい…?そんなこと、か、簡単に言うなよ…」
完全に話について行けない。
なにを言っているんだ、やっぱ頭おかしいのか。中二病なのか。
あ、まさに中学二年生だから中二病でも逆に問題ないのかな?
その時
「簡単なことだよ」
低く響く、聞き覚えのない男の声がした。


