「あーごめんごめん。それにしても可愛いわね」



「でっしょーー。うらやましい?ね、うらやましい?」



私が調子に乗り始めると、途端に「うげー」とでも言いたそうな顔になる玲奈。



「あんた、絶対少女漫画のヒロインにはなれないね。性格的に」



結構失礼なことを言われた気がしたので、スルーしておこう。



「あ、私も着替えないと間に合わないわ。先行ってて」



そう言って資料室に入って行った玲奈。



先行ってろって言われたし、確かにもう数分で始まってしまう。



「しゃーない、行くか」