「ここでーす!」



玲奈が家の門を開けるように警備員に指示して、私たちを通してくれた。



『でっか・・・』

『なんでこんなおっきいの!?』

『え、あんた安住財閥知らないの!?ほら、安住拓真って人よくテレビ出てるじゃん!』

『安住拓真・・・知ってる!もしかしてあの人、玲奈パパ??』



クラスメイトの多くは家・・・いや、豪邸の大きさ・美しさに驚いているけれど、私は昔からちょくちょく遊びに来ていたので、もう驚かなくなった。



周りを見ても、長峰はもちろん、いつメンは平然とした顔だ。



「じゃ、お茶持ってこさせるから先に衣装班とプラネタリウム班はミシンルームに、喫茶班は図書室に行こうか!」



『ちょ、ミシンルームだって』

『図書室とか学校にあるものじゃないの!?』

『てことはゲームルームとかもあるんじゃね?』



またもやざわざわ。



お前らも飽きねぇなぁ。